トリコモナスの感染原因は性行為だけじゃない!感染予防と対策方法

トリコモナスの感染原因

膣トリコモナス
膣トリコモナス
※画像引用:Wikipedia

膣トリコモナスによる感染症になる原因は、主に性行為となります。膣トリコモナスの感染者とコンドームを使用しないでセックスをすると、高確率で感染してしまいます。感染箇所は、女性の場合は膣や尿道となり、男性は尿道となります。

膣トリコモナス原虫は病原体となり、体長は0.01mm程度と非常に小さな寄生虫です。年齢層は若者だけでなく、中高年女性まで幅広く発症しています。1992年の古いデータにはなりますが、当時の厚生省の発表では、

男性408名、女性3968名、計4376名
でした。

東京都の2015年のデータによると、都内の患者報告数は、151人で男性10名、女性141名でした。女性の方が圧倒的に多く、年代別では女性の20歳~30歳代で全体の68.8%と、若い層だけでなく中高年女性も患者がいることがわかります。

※参照:東京都感染情報センター 感染症発動向調査事業報告書 平成27年

アメリカでは毎年約500万人の新規感染者が出ていて、感染が拡大している病気です。

男女別感染経路

男性
トリコモナス症の女性とのセックス
女性
トリコモナス症の男性とのセックス、下着、タオル、便座、浴槽

基本的には感染者とのセックスで感染していきます。しかし、注意が必要なのが性行為以外でも感染する可能性があることです。膣トリコモナスは水中でもある程度生存できるため、お風呂や銭湯などにある座椅子、トイレの便座に女性器が接触することで、確率は低いですが感染する可能性がでてきます。

感染予防の方法

上記で説明した通り、基本的には性行為で感染します。男性のトリコモナス症感染者にオーラルセックスをした場合、口内に感染した膣トリコモナス原虫を飲み込んだとしても、問題ありません。酸性の環境下で死滅してしまうため、胃液で死んでしまうのです。その為、感染者の性器を触った手で自分の性器を触っていない、性器同士が接触していない、という条件であれば、トリコモナスに感染している可能性は低いと言えます。

コンドームを使用する

膣トリコモナスの感染予防にはコンドームを使用してセックスを行うことです。自分の身を守る為にも、相手にうつさない為にも一番手軽で効果が高い予防法と言えます。

タオルの使い回しや座椅子に注意する

トリコモナス症の感染者が使用したタオルを使いまわすことも注意が必要です。タオルを介して性器に感染する可能性が0では無いため、注意が必要です。

特に女性の場合、銭湯や温泉などにある座椅子に座って体を洗う際に、性器が接触しないように注意しましょう。またトイレの便座にも注意が必要です。特に不特定多数の人が使用するものについては、感染者が使用しているかもしれません。感染する確率は低いですが、感染する可能性があるため、ご注意下さい。

膣トリコモナスは乾燥と強い酸、高温に弱い

膣トリコモナス症の治療をする際に注意して頂きたいのが使用した下着です。膣トリコモナスは乾燥している環境下と強い酸性の環境下に非常に弱い原虫です。水素イオン濃度のpH5未満の環境下では活動できません。しかし市販されているアルコール消毒の場合、pH7前後だったりします。アルコール消毒では膣トリコモナスを死滅できません。ハイターなどの漂白剤も効果があるそうですが、一番手軽なのは熱湯消毒です。高温環境下では膣トリコモナスは死滅します。その為、治療前に使用した下着は、熱湯(85℃以上)で1分以上しっかりと消毒を行ってから、天日干しで乾かしましょう。できればタオルもしっかりと干すと理想的です。

治療薬で体内のトリコモナス原虫を退治しても、不衛生な下着について生存していると、トリコモナスに再度感染してしまいます。

パートナーと一緒に治療

パートナーと一緒に治療

もしご自身が膣トリコモナスに感染してしまった場合、今までセックスをした相手に事情を説明した上で、一緒に治療を開始していきしましょう。こちらが一番重要なポイントです。膣トリコモナスに感染した状態で、コンドームを使用しないセックスを行ってしまうと、高確率で感染します。しかし、自分だけ治療しても相手が感染していると、そこからピンポン感染により再び治療が必要になります。性病の1種の為、打ち明けるのは非常に恥ずかしいかもしれませんが、膣トリコモナスに感染していると、HIVウイルスへの感染確率が上昇してしまいます。HIVに感染するとエイズにもなりやすくなるため、更に危険な状況に陥る可能性が非常に高くなってしまうのです。また女性が膣トリコモナス症に感染したままに放置していると、不妊や早産の原因につながると言われています。トリコモナス症は百害あって一利無しの為、一緒に協力しあって早く完治していくことが、とても大切です。